「求人を出しても、応募が一件も来ない」
ここ数年、いちばん多くお聞きするご相談です。人を増やせないまま、社長さんが営業も現場も事務も抱えている。そういう会社が、確実に増えています。
このページは、その状況で何から手をつければいいかを順番に整理したものです。関連する記事も、各段階にまとめました。上から順に読んでいただく形でも、気になるところだけ拾っていただく形でも構いません。
手をつける順番
よくある失敗は、①②を飛ばして、いきなり④に行くことです。「AIを入れれば楽になる」と考えて導入しても、何を任せればいいか分からず止まります。先に減らす。それから任せる。この順番が確実です。
① まず、なぜ人が採れないのかを知る
応募が来ない理由は、会社の魅力の問題とは限りません。働く人の数そのものが減っているなかで、小さな会社ほど影響を受けやすい——まず、この前提を押さえておきます。
応募が来ない3つの理由と、今日から打てる手。このまとめの入口になる記事です。
人を増やす前提を、一度手放してみる。小さな会社が取れる現実的な道の話です。
② 仕事を減らす(費用ゼロで、いちばん効く)
人が足りないとき、私たちはすぐ「増やそう」と考えます。でもその前に、今ある仕事が本当に全部必要かを確かめたいところです。
一週間、やった作業を書き出して、「やめられる」「減らせる」「必要」の3つに分ける。実際にやってみると、思ったより多くが前の2つに入ります。
繰り返している作業の見つけ方。棚卸しの実務的なやり方です。
どの作業から手をつけるか。選び方の基準をまとめています。
③ 残す(人が辞める前にしかできないこと)
ここが、いちばん緊急度の高いところです。
ベテランの方の判断は、手順書に書かれていません。ご本人も言葉にしたことがないからです。引退や退職が決まってから始めると、時間が足りません。
「なぜそう判断したのか」の取り出し方。勘は時代とともに変わるため、更新し続ける話も含みます。
ベテランの退職が決まった事務所を想定した、具体的な進め方のモデルケースです。
④ 任せる(一人分の仕事を、仕組みに置き換える)
減らしても、まだ足りない。でも人は採れない。そこで出てくるのがAIという選択肢です。
AIは人の代わりにはなりません。現場に立つことも、お客様に頭を下げることもできません。できるのは、人がやらなくてもいい仕事を引き受けることです。
夜や休日に社長が一人でやっている作業を、どこまで任せられるか。
現場仕事の会社ほど、事務が重くなりがちです。できること・できないことを明記しています。
導入すると何が変わるのか。全体像をつかみたい方に。
⑤ 費用を比べる
最後に、お金の話です。「人を雇う」と「仕組みをつくる」を、同じ土俵で比べておくと判断しやすくなります。
給与だけでなく、社会保険や採用コストまで含めた比較です。
そもそも、今いくらかかっているのか。判断の土台になる部分です。
よくいただくご質問
Q. 採用をやめたほうがいい、という話ですか?
いいえ。人は必要です。申し上げたいのは「今すぐ、足りない分を全部ひとで埋めなくてもいい」ということです。急いで採用して、合わない方が数か月で辞めてしまうのが、いちばん消耗します。仕事を減らし、仕組みで支えておけば、合う人をゆっくり待てます。
Q. パソコンが苦手でも大丈夫ですか?
ご相談に来られる方の多くが、そうおっしゃいます。難しい設定はこちらで行い、使い方は一つずつお伝えします。
Q. どこから始めるのが安全ですか?
②の棚卸しです。費用がかからず、いちばん気づきがあります。一週間、作業を書き出すだけで構いません。
もうひとつの入口:事務作業のほうから見る
「人が足りない」と「時間が足りない」は、同じ悩みの裏表です。いま何に時間を取られているかから考えたい方は、こちらをご覧ください。
おわりに
人が採れないのは、その会社に魅力がないからではありません。だからこそ、人の数に頼らない形を少しずつ作っておく。採れたら、もっと良くなる。採れなくても、回る。その状態を目指すのが現実的だと考えています。
「うちの場合、何から減らせばいいだろう」と思われた方は、お気軽にご相談ください。棚卸しをご一緒するところから始められます。