一人で事業をしていると、あらためて実感することがあります。私たちの仕事は、ほとんどが「言葉」でできているということです。

提案も、見積の説明も、SNSの発信も、お客様への返信も。手を動かしている時間の多くは、言葉を選んでいる時間です。今日は、このWords(言葉)について考えてみます。

言葉は、一人企業にとっての「看板」

お店であれば、外観や内装がお客様の第一印象をつくります。では、一人企業の場合はどうでしょうか。

ホームページの一文。
問い合わせへの返信。
打ち合わせでの、ひとこと。
これらが、そのまま「看板」になっています。

会社の規模や設備で判断してもらえない分、言葉が信用そのものになります。丁寧に選ばれた言葉は、それだけで安心感を生みます。

伝わる言葉の、3つの条件

難しい言葉を使う必要はありません。むしろ逆です。

かっこいい言葉より、迷わせない言葉。これが基本だと思っています。

自分に向ける言葉も、仕事に効いてくる

言葉は、相手に向けるものだけではありません。

「どうせ一人だから、ここまでが限界」「自分には向いていない」——こうした言葉を自分にかけ続けると、行動の範囲がそのとおりに狭まっていきます。

反対に、「まだ試していないだけ」「やり方を変えればいい」と言い換えるだけで、次の一手が見えてくることがあります。自分にかける言葉は、いちばん多く聞いている言葉です。

一度使った言葉は、責任を持つ

言葉には力がある一方で、取り消しがきかないという性質もあります。

とくに、お客様へのお約束は要注意です。「すぐやります」「たぶん大丈夫です」——その場を和ませるつもりの一言が、後で自分を縛ります。

言えないことは、言わない。言ったことは、守る。地味ですが、これがインテグリティ(誠実さ・言行一致)そのものです。

AIに任せる部分、任せない部分

文章づくりは、AIがとても得意なところです。たたき台をつくる、長い文を短くする、言い回しを何パターンも出す——ここは遠慮なく任せていいと思います。

ただし、任せてはいけない部分もあります。

任せていい:構成を考える/整える/別の言い方を出す
任せない:何を約束するか/どこまでできると言うか/謝るべきかどうか

AIが書いた文章でも、送った時点であなたの言葉になります。最後に自分の目で読み、「これは自分が言い切れる内容か」を確かめる。この一手間だけは、省かないほうがいいと考えています。

まとめ

今日お客様に送る一通のメールから、少しだけ言葉を選び直してみてください。積み重なると、大きな違いになっていきます。