先日、自社のホームページを見直していて、あることに気づきました。

ブログ記事の最後に「関連記事」を表示する仕組みが、一度も動いていなかったのです。

作ってはありました。でも、読み込み先の指定が1か所ずれていて、記事ページからは見つけられない状態でした。エラーも出ない作りだったので、誰も気づかないまま、56本すべての記事で表示されていませんでした。

気づいたのが、その日の昼過ぎ。直って公開されたのは、その日のうちでした。

その日のうちに、こんなことが終わりました

同じ日に手をつけたのは、これだけではありません。

外注していたら、見積もりを取り、発注し、納期を待って——おそらく数週間コースです。自分で手作業なら、何日かかるか分かりません。

なぜ、そんなに速いのか

理由は、speedという言葉から想像するものとは、少し違います。

待ち時間が、ゼロになるからです。

仕事が遅くなる原因の多くは、作業そのものではありません。「頼む」「待つ」「確認する」の往復です。

この往復が消えると、「気づく」と「直る」の間が、ほとんどなくなります。

もうひとつ。69ファイルを一つずつ開いて書き換えるような作業は、人間がやると必ず抜けが出ます。機械は、そこを間違えません。面倒で、正確さが要る仕事ほど、差が大きく出ます。

ただし、速さより大事なことがあります

ここは、正直に書いておきます。

速いということは、間違いも一瞬で全体に広がるということです。

実際、今回の作業でも私たちは失敗しています。記事を複製したとき、末尾の文面を差し替え忘れたまま5本を公開してしまいました。気づいたのは、あとから点検したときです。

だから、速さとセットで必要なのは、この2つだと考えています。

手間はAIに。判断は人に。この順番さえ崩さなければ、怖い使い方にはなりません。

そして、気づいたこと

今回いちばん面白かったのは、作業そのものより、その過程で見えてきたことでした。

ばらばらだった56本の記事が、関連記事でつながった。noteの記事からも、ホームページへのリンクを張った。そうやって「道」を作っていく作業をしながら、気づいたことがあります。

これは、検索エンジンのためのリンクであると同時に、読む人のための道でもある。

検索エンジンは、リンクをたどって歩き回ります。すでに知られているサイトからリンクがあれば、「この先にも何かあるぞ」とたどって来てくれる。

でも、それは人の動きとまったく同じなんですよね。

noteの記事を読んで「この人の話、もっと聞いてみたい」と思った方が、リンクをたどってホームページに来る。そこで何をしている会社かを知って、相談につながる。

だから、無理に数を増やすより、「この記事を読んだ人なら、きっとこっちも読みたいはず」という場所に置くのがいちばん効きます。機械のために置いたリンクは、たいてい人にも読まれません。

横のつながりと、縦のつながり

道を作っていて分かったのは、つながりには2つの向きがあるということでした。

横のつながり … 記事から、似たテーマの記事へ
縦のつながり … 入口から、くわしい話へ、そして相談へ

横は、関連記事のようなものです。「この話、面白かった」と思った人が、隣の棚に手を伸ばせる状態。読む時間が自然に伸びます。

縦は、深さです。「人が採れない」という大きな入口があって、その下に個別の記事があり、さらにその先にサービスの説明と相談窓口がある。階段のようにつながっていると、読む人は迷いません。

どちらか一方では足りません。横だけだと、ぐるぐる回って出口がない。縦だけだと、入口に立った人しか進めない。

そして——ここがいちばん大事なところですが——この2つを作る作業は、要するに「整理する」ことです。

何がどこにあるのか。どれとどれが仲間なのか。最初に読むべきはどれか。散らかったままでは、どんなに良いものを書いても、見つけてもらえません。

整理は、地味です。新しい記事を書くほうが、ずっと楽しい。でも、整理されていない50本より、整理された20本のほうが、人にもGoogleにも届きます。

そして整理こそ、AIがいちばん力を発揮するところでもあります。全体を一度に見渡して、抜けを見つけて、まとめて直す。人間が苦手で、機械が得意な領域です。

一人で事業をしている方へ

一人だと、できないことが多いように感じます。実際、手は二本しかありません。

でも、「気づいたことを、その日に直せる」——これは、大きな会社にはなかなかできないことです。稟議も、調整も、発注もいらない。思いついたその場で動けるのは、小さいからこその強みです。

AIは、その強みを何倍にもしてくれます。小回りが利くことと、手が足りないことは、別の話にできる。そこが、いちばん変わったところだと感じています。

このホームページも、業者に頼まず、Claudeと二人で作ってきました。くわしい経緯はMasy'sとはのページにも書いています。