「Coachable(コーチャブル)」という言葉をご存じでしょうか。直訳すると「コーチングを受けられる」。もう少しかみくだくと、「人の言葉を、素直に受け取れる状態」のことです。

スポーツの世界でよく使われますが、ビジネスでも——とくに一人で事業をされている方にとって——とても大切な資質だと感じています。

コーチャブルとは、どういう状態?

能力が高いことと、コーチャブルであることは別です。むしろ、経験を積んだ方ほど難しくなることがあります。

コーチャブルな人:「なるほど、やってみます」
そうでない人:「いや、それはうちの場合は違って……」

もちろん、何でも鵜呑みにすればいいという話ではありません。ただ、受け取る前に反論を組み立ててしまうと、せっかくの助言が入ってこなくなります。

なぜ、一人企業ほど大切なのか

組織にいれば、上司や同僚が「それ、ちょっと違うのでは」と言ってくれます。でも一人だと、誰も指摘してくれません。

助言をくれる人がいる。それだけで、すでに恵まれた状況だと考えていいと思います。

コーチャブルな人の、3つの特徴

とくに3つ目は見落とされがちですが、効果が大きいところです。助言した側は、その後どうなったか気になっているものです。

「素直」と「言いなり」は違う

コーチャブルであることは、自分の考えを捨てることではありません。

いったん受け取り、試し、自分の頭で判断する。そのうえで「今回は採用しない」という結論になっても、まったく構いません。大事なのは、検討する前に閉じてしまわないことです。

AI時代こそ、コーチャブルが効いてくる

AIを使っていると、この差がはっきり出ます。

AIの答えに対して「思っていたのと違う」と一度で切り捨てる方と、「なぜそう答えたのか」を確かめて、聞き方を変えてみる方。同じツールを使っていても、半年後に手にしているものはまるで違います。

AIは、何度でも付き合ってくれる相手です。
遠慮なく試せる分、コーチャブルな人ほど速く上達します。

もちろん、AIの答えが正しいとは限りません。だからこそ、受け取って、試して、自分で判断する——この流れがそのまま活きてきます。

まとめ

次に誰かから何か言われたとき、「でも」を言う前に、ひと呼吸だけ置いてみてください。それだけで、受け取れるものがぐっと増えるはずです。